2011年11月05日

初めてのお医者さん

DSC02824.JPG

ケメの口元のケガは、
一晩明けても、
出血のあとも生々しく、
相変わらず、
キバは折れて飛び出している。
(上写真参照。アゴが腫れあがって人相が変わっている)
妻と相談して、病院に連れて行くことにした。


我が家からさらに住宅街の奥深く、
小さな動物病院があった。
見た目は一般の住宅なのだが、
建物全体にツタが絡まりひときわ目を引く。
ツタの切れ目から看板がかろうじて読める。


『闇夜犬猫病院』


女医さんだった。
年齢は30歳から60歳くらい。
長い髪をひっつめにして、
顔の半分くらいの大きさの丸い眼鏡をかけている。
見た目は、
オコジョというか、テンというか、カワウソというか、
要するに、イタチに似ている。


「闇夜オヨヨですう」


頭のてっぺんから、声が出てきた。
獣医さんのあまりの存在感に、私も妻も言葉を失った。


オヨヨ先生は、問診票をちらりと見て、
「ケメちゃあ〜ん、出ておいでえ〜」
と、ゲージの奥でおびえているケメを引きずりだした。
ケメは初めて動物病院に、
大変、緊張していた。
ゲージから出るのも抵抗していたが、
先生は簡単に力ずくで引っ張り出した。



「あらららあ〜、大変ですねえ〜」
オヨヨ先生は、ケメの口元をみて、
指先で折れたキバを触り、
落ち着いて診断した。
ケメは怯えて、すくんでいた。
「お預かりして。手術になりま〜す」

続く


にほんブログ村 猫ブログへ


人気blogランキングへ


※上記バナーのクリックをお願いいたします。



posted by むくひろ at 12:11| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記

2011年07月26日

真夏のケメとその他の猫(2)


DSC02912.jpg


我が家の庭は近所の猫の集合場所となっている。
なぜか、
その犯人は私の妻だったのだ。



ケメを飼うようになってから、
すっかり猫好きになった妻は、
道行く猫を目ざとく見つけて、
猫なで声で声をかけ、
逃げない猫はたっぷりと撫ぜてあげ、
自宅に近ければ、すぐエサを提供しと、
すっかり、猫おばさんと化している。



以来、我が家に定住したブー子、
毎日3食我が家で食べるモモ、
1日1回やってくるマサトシ、
不定期にやってくるクロスケ、トマト、ミミ、シマオ……
我が家の縁台には、
エサ入れと水の容器が常設され、
ふとみると、数匹の猫が並んで食事をしたりしている。
ときには、鳩より大きい鳥がついばんでいたりする。



ほほえましい光景を楽しんでいるうちはいいのだが、
やはり、オス同士は必ず敵対するようで、
うなりあう大きな声がご近所に響き渡る。



う〜うう〜ふぎゃにゃあ〜にゃあ〜
にゃあ〜にゃぎゃらあ〜にゃにゃあ〜〜



そして、
ドタン、バリン、ドタドタドッスン!
ギャアアア〜〜〜!
そのうち、ご近所から苦情がくるな。



ある日の夜、ケメが外出から帰ってきた。
何事もなかったように、
丸くなって体をなめ始めたケメだったが、
なんと、口から激しく出血しているのだ。
しかも、キバが折れ、口の中から斜めに飛び出している。


続く。


にほんブログ村 猫ブログへ


人気blogランキングへ


※上記バナーのクリックをお願いいたします。

posted by むくひろ at 10:53| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記

2010年10月04日

真夏のケメとその他の猫(1)

今年は春先から天候不順の日々が続いたと思ったら、
夏は歴史的な猛暑となっている。
昨年からほっておきっぱなしの我が家の庭は、
雑草が地面をおおいつくし、
勢いよく背を伸ばしている。


ああ、嫌だ、嫌だ。


私は我が家のシンプルな庭が大変気に入っているのだが、
夏の草むしりだけはやりたくない。
しかし、雑草を伸ばし放題にしては、
まるで廃屋のようで見栄えは悪いし、
蚊だらけになってしまう。
このままでは、ご近所トラブルの元だ。


ある朝、一念発起、
私は、庭に出て、草むしりを始める。
中腰での作業を続けていると、
すぐに腰が痛くなる。
顔を上げて、腰を伸ばしていると、
いつの間にか縁台に座ったケメと目が合う。


『オヤジ、何してんの?』
後ろ足で首筋を掻きながら、
さほど興味はなそうである。
私は力任せに雑草を引き抜き続ける。



『あんまり、俺のシマ荒らさないでくれよな』
強い陽を浴びて、暖かい敷石にごろりと横になる。


そこに現れた茶トラ猫一匹(写真参照。奥がケメ)
これは、ケメの鼻面に大きなキズをつけたと思われるモモだ。
我が家の庭をどうどうと歩いている。
ケメのほうがおびえているようである。
なにやら、不吉な予感が……。
しかし、これは、序章に過ぎなかったのだ。


DSC01793.JPG
posted by むくひろ at 11:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2010年04月25日

惨劇の夜


深夜1時を過ぎたころ、
私は自室でパソコンに向かい仕事をしていた。
住宅街にある我が家の周囲は静まり返っている。
そのとき、
あたりの静寂を破る一陣の風のような雄たけびが!


ふぎゃぎゃあぎゃあぎゃぎゃあ〜!


ガタンドスンバリバリドタ〜ン!


ケメかもしれない。
小1時間前に出かけていったきりだ。
庭に面した部屋の窓を開け、
ケメ、ケメ、ケメと呼んでみた。


庭の奥の暗闇から、
ざ、ざ、ざぁと音がして、
ケメが現れた。
出入りを終えて負傷した用心棒の素浪人の風情である。
座敷に倒れこんだ。


鼻筋にくっきりと切り傷が!
深い傷跡から、一筋の流血もある。

『ケメ、どうした? 大丈夫か?』
ケメは、弱々しく、シッポをふるばかり。
『誰にやられたんだ? モモか?』
ケメは大きな瞳に涙を浮かべ、しっかりとうなずいた。
ように、見えた。

嫌がるケメの鼻面を押さえて、
傷跡を拭いてやり、
様子をみることにした。

DSC02055.JPG


にほんブログ村 猫ブログへ


人気blogランキングへ


※上記バナーのクリックをお願いいたします。

posted by むくひろ at 15:17| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記

2010年01月17日

蜜月時代、そして……、

DSC02042.JPG


モモは毎日やってくる。
若いだけにケメより元気だ。
ケメの前後を走り回り、
我が家にも勝手に入ってくる。
アミ戸を破られ続けても困るので、
気づけば窓を開けて、
招き入れている始末。


遠慮もなしに、
ケメのエサを食べ、
水を飲み、
座布団に丸くなると、
あっという間にお昼寝に入り、
おいおい大丈夫なのかという心配をよそに、
我が家に泊っていくのかと思いきや、
深夜に暴れだし、帰っていく。


ケメも当初は弟分ができたと嬉しそうに見えたが、
家の中に堂々と入り込み、
自分のエサを遠慮なしに飲み食いし、
寝心地のよい布団の上を奪われる日々が続くに至って、
蜜月時代は終わりをつげたのだった。
そして……、

DSC02073.JPG

にほんブログ村 猫ブログへ


人気blogランキングへ


※上記バナーのクリックをお願いいたします。
posted by むくひろ at 01:13| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記

2009年11月15日

弟分登場!




ある日の夕暮れ時、
私が自宅の座敷に足を踏み入れると、
一匹の猫と出くわした。
猫はぎょっとしている。


茶トラ猫であるが、ケメではない。
ケメよりずっと小柄である。
外から網戸越しにケメが覗いている。
やべ!親父にみつかっちまった。逃げろ。
と、ケメ。


小柄な茶トラ猫は、
網戸の下の部分の破れ目に頭を突っ込むと、
網戸を突破して逃げていった。
ケメも一緒に姿を消した。


それ以来、
モモ(桃太郎)は毎日現れて、
エサを食べて帰っていく。
もしかして、ミミの弟かなと思って、
モモと呼んでいる。

DSC02005.JPG




にほんブログ村 猫ブログへ


人気blogランキングへ


※上記バナーのクリックをお願いいたします。
posted by むくひろ at 11:55| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2009年07月07日

ケメの居場所

DSC01878.JPG

梅雨の晴れ間の蒸し暑い日、
私が布団を干して、
ふと見ると、
ベッドのすのこ板で涼をとっている。
まさに、すのこの活用。(写真上参照)


はたまた、雨が続き肌寒い日。
ケメはどこにいったかと探してみると、
押入れの奥にしまった冬用の掛け布団の中にすっぽり。
季節にとらわれぬ自由な発想で暖をとっている。
(写真下参照)

猫って、賢いのね。

DSC01877.JPG

にほんブログ村 猫ブログへ


人気blogランキングへ


※上記バナーのクリックをお願いいたします。
posted by むくひろ at 20:32| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記

2009年06月02日

ケメに熱愛発覚!?(2)

DSC01772.JPG

昨年お伝えしたケメのスキャンダル(?)について、
続報をお伝えします。
この二人しっかり続いていました。
我が家の庭で逢瀬を楽しんでいたのです。
おまけにミミはしっかり食事もして帰りました。
その後も度々、見かけています。

DSC01782.JPG


にほんブログ村 猫ブログへ



人気blogランキングへ


※上記バナーのクリックをお願いいたします。

posted by むくひろ at 11:13| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記

2008年10月28日

ケメに熱愛発覚!?

DSC01548.JPG




我が家の庭は、
近所の猫の通り道になっています。
私が確認しただけでも、
10匹近くの猫が行き交っています。
ケメはヒマがあると(いつでもヒマか)、
庭をじっと監視して、
警戒態勢で臨んでいます。


といっても、
彼の監視は大変気まぐれで、
陽だまりに寝転んでゴロゴロとのどを鳴らしているときは、
ほら、ケメ、クロが来たよ!
いいのか? 我が物顔で歩いてるぞ、
とせっついても、見ようともしません。
ところが、
いつの間にか臨戦態勢に入ると、
静かな住宅街一面に狂気の雄叫びが響き渡るのです。
うぎゃにゃぎゃぎゃにゃあああああ〜〜〜!


平和的なのか、
好戦的なのか、
ようわからん猫です。


で、
ある日、ケメが庭におりて、何かしています。
あれ、ケメが2匹!?
いやいや、
よく見ると茶より白が多くて、
ケメとは明らかに違う猫が、
ケメと肩を並べて歩いています。
(写真をご参照ください)

あわてて、家の中から妻を呼び寄せ、
息を潜めて、様子を伺います。


ケメはその猫(仮にミミと名づけました)をエスコートするように、
庭を案内しています。
その姿は、
港の見える丘公園を散歩する若い恋人たちのようでもありました。
やがて、
エスコートしていたはずのケメが、
途中でもよおしてしまったようで、
地面を掘り、小用に入りましたが、
ミミはおとなしくその様子を見守っておりました。


私と妻は大いに盛り上がり、
さすが、わが息子(!?)、意外にモテルだの、
年恰好もぴったりだなどと勝手なことを言い合い、
ミミの細身できれいな容姿もすっかり気に入ったのでした。
ちょっと、
デビューのころの原田知世って感じかな?
古いなあ。綾瀬はるかってことで、どう?
どうも何もないんですが。


ケメ、その後、恋の進展はどう?
にゃあ〜、ごろごろごろ(順調だよ)
  
にほんブログ村 猫ブログへ


人気blogランキングへ


※上記バナーのクリックをお願いいたします。
posted by むくひろ at 09:16| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2008年09月30日

ケメの実家が判明!

DSC01219.JPG


ケメが我が家にやってきて、
もう3年。
すっかり、家族の一員となっている。
何だか、
ずうっと昔から我が家にいたような。
   

妻がケメの背中をなぜながら、
ケメに話しかけている。
お前はどこから来たの?
飼い主は心配してないの?
ケメはゴロゴロと喉を鳴らしている。
   

そんな戯れのやり取りは、
その答えを聞きたいわけではなく、
お互いにかけがえのない存在になったことを、
確かめるためのように思えていた。
   

しかし、しかし、
何と、何と、
突然、ケメの実家が判明してしまったのだ。
   

それは、思いのほかご近所で、
我が家の斜め前のお宅であった。
斜め前といっても、
坂道になっている下の段のお宅で、
町内会も違うので、
引越しの挨拶にタオルは置いてきたけれど、
それっきり、
お付き合いはなかったのだ。
  

それが、ある日、
私が庭木の枝を切っていたら、
切り落とした枝が、
そのお宅の敷地に落ちてしまったので、
ちょうど庭にいた奥さんに声をかけた。
  

すいません、後で掃除に伺います。
  

気にしなくていいですよ。
こちらもお世話になってるし。
  

? ? ? お世話?……何のことだろう?
  

うちの猫、
お宅にお邪魔してるでしょ?
ほら、茶色のシッポの曲がったの?
  

はい、(え、え、え? うちの猫?)
  

ほら、うちはこいつがいるでしょ。
と、奥さんは足元でほえている犬を指さした。
確かに、この犬はかなりの番犬気質で、
通行人には100%吠え掛かっている。
私が我が家の庭に出ているときも、
何度かほえられた。
  

もらってきた猫なんだけど、
これがほえるんでいつかなくなっちゃたのよ。
  

ああ、そうなんですか、
ウチにずっといますよ。
  

それじゃ、迷惑でなかったら、
可愛がってください。
よろしくお願いします。
  

わかりました。
  

さっそく、妻にも報告。
いったいどこから来たのか、
ミステリアスな謎の猫は、
はす向かいのお宅から、
犬に吠え立てられて逃げてきたと判明。
ああ、謎がとけて、
すっきりしたと思う反面、
なあんだ、たいした素性じゃないなと、
ケメの評価は下降したのでした。
  

DSC01199.JPG




にほんブログ村 猫ブログへ


人気blogランキングへ
  
※上記バナーのクリックをお願いいたします。
posted by むくひろ at 20:12| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記